楽天市場の送料課金は本当に楽天市場のためになったのか?
2013年1月22日 | カテゴリー:ネットショップサービス 国内ビジネス
昨年11月1日より楽天では「送料課金」として、出店利用料金の課金対象が送料にまでかかるようになったことから、様々な議論が巻き起こったことも記憶に新しく、それに巻き込まれてしまった店長様もおられるかもしれません。
2012年はkoboであったり物流に関することであったりと、何かと話題の絶えなかった楽天ですが、このようなアンケート結果が公開されました。
国内最大のショッピングモールであり、膨大な数のお店を有する性質上、こう言った強制力を働かせないとどうにもならないと言う事情も分からなくはないですが、やっぱり評判自体は良くないようですね。
楽天はkoboの早急なリリースであったり、現在物流拠点を作っていたり、何かとamazonに対抗しようとしてるのかな? と言う意図も見えなくもないのですが、そもそもお店としての形態の違うものに対して同じ土俵で戦うと言うのも無理がある気がします。
amazonはamazon単体と、マーケットプレイスとでは明確な線引きをしており、見た目として同じようでも販売手法は結構違うわけで、やっぱり別物なんですね。
それに対して楽天は楽天本体で商売をすると言うよりは、数多くあるネットショップの集合でひとつのモールを形成しているわけですから、意思統一そのものが困難であるのは当たり前のことですし、あまり無理な施策を進めようとすると、モール全体の活気が落ちていくのは目に見えるものです。
今はまだそのような気配は感じなくとも、これから5年、10年で結果がはっきりしてくる可能性も高いと思いますし、その点の是正を先に行うべきでは? とは勝手ながら思ってしまうところです。
膨大なお店を抱える国内最大のモールだからこそ抱える問題とも言うべきなのか、記事の内容を見る限りでは、もう少し出店側に寄り添った対策を考えて行くほうが、長い目で見ればいいのではないかと思う次第です。