初めてネットショップを作る方向けの記事
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ネットショップオープン!…の前に確認しておきたい最後のチェックポイント

2013年2月21日 | カテゴリー:コラム

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ネットショップを運営するためのショッピングカートも用意し、商品撮影も終わった。オープン時に販売する商品の用意や梱包の準備などもできた。

・・・さぁオープン!

と、言いたいところですが、本当に全ての準備は整ったでしょうか?

もしもあなたがこのようなインターネットを用いたビジネスに慣れている、もしくは実店舗を持っており、一通りのノウハウがあると言うのであれば、ほとんど問題はないかもしれません。
しかし、そうでないなら、意外と忘れてしまいがちなことも結構多かったりするものです。

今回は「ネットショップオープン直前」に担当者が行うべきチェックをまとめてみました。

すでに充分な準備が出来ているならそれでOK。
しかし、もしもまだ出来ていないことがあれば、ちょっとだけオープン日をずらすか、随時修正するなどし、対応した方がいいかもしれません。


購入から発送までのトレーニングは行ったか

ショッピングカートによっては、購入時の自動送信メール、正式な受注確認メール、入金確認メール、発送確認メールなど、お客様とのやり取りに必要なメールを簡単に送信することが出来る機能があるため、特に難しいことを考えなくとも、一連のオペレーションは簡単に出来てしまいます。

そのため、自身のメールアドレスを使って購入テストやメール送信テストを行っていることかと思われます。

しかし、個人で完結させると思わぬ落とし穴も見過ごしてしまいがちなもので、出来ることなら3人くらいで、本番に近い業務のやり取りをチェックしておきたいところです。

企業であれば担当者と関係者複数人で。

個人であれば友人や家族、仕事仲間とで。

実際に商品を購入処理をしてもらい、全ての決済方法におけるメール送信のシミュレーションは必ずしておきましょう。
その際、メール文面のチェックもお願いしておくのがベターです。
これだけでも、自分では気がつかない問題が発見される場合も多いものです。

可能であれば、インターネットにあまり詳しくない方にも使ってもらうとベターです。
お客様の多くはどちらかと言えばインターネット通販に不慣れな方である と言う認識を持っておくほうが、使い勝手に関することについても考える機会が出来るはずです。

配送シミュレーションにおいても、実際に発送してみる と言うことも出来るなら事前にやっておきましょう。
会社から自宅へ発送する、友人宅に発送することをお願いする などし、梱包から発送まで全てシミュレーションしておくと、最初のお客様が来られても戸惑うことは少なくなるはずです。

想定されるクレームに関するマニュアルは出来ているか

出来れば常に気をつけ、ゼロにしておきたいものですが、どうしてもクレームの問題は出てくるものです。
もちろん、明らかにショップ側の過失である場合もありますが、運送事故やお客様の受け取りミス、取り扱いの問題によって発生するトラブルもありえます。

こればかりは商品に関する知識や想像力の問題ともなってくるのですが、考えられる問題については、あらかじめ対応マニュアルを作っておくべきです。
もしくは、Q&Aコーナーを設け、トラブルシューティングとして対処方法を説明できるようにしておきましょう。

これはお客様にとって必要な情報であるのはもちろん、お店としての対応方法を提示することで、結果としてお店を守ることにも繋がります。

クレームなど無いに越したことはありません。しかし、絶対に防ぎきる確証の無いものですので、最初の段階で詰めておきましょう。

商品詳細に間違いはないか

結構多いのですが、商品撮影を企業内、個人で行うと、商品写真におかしなものが写りこんでいたりすることがあります。
特に商品数が多くなると、一つ一つの作業がかなり面倒になりがちなもので、しっかりと全ての写真を精査したつもりでも、商品登録の疲れから見落としが出てくる場合もあるものなのです。

反射する素材(テレビの液晶など)などでは撮影者が写りこんでいた と言うこともあるので、面倒でも確認は必ず行うようにしましょう。

また、商品価格においても、桁が多くなるほどミスは出やすくなります。
本来10,000円の商品が1,000円になっている、1,000,000円の商品が100,000円になっているなど、万が一でも桁を間違ってしまうと大炎上にまで発展しかねないことも多く、さらにそのような事例は大手ネットショップでも数多くあります。
(昔、300,000円のパソコンが何の手違いか3,000円となっており、購入者が殺到してサーバーが落ち、さらにショップの謝罪文が掲載されると言うところまで発展したことが注目を集めたこともありました。)

リンク切れは無いか

こちらも意外と多いのですが、お客様が一番気になるはずのページに限ってクリックしたのに「404 not found」と表示されてしまうと言うミス。
今でも結構散見されます。

このようなことが無いよう、全てのページが全て正常に移動できるようになっているか確認しておきましょう。
リンク切れチェックツールを使うと便利です。

リンク切れチェックツール

また、リンクチェックと並行して、「ページ移動は最適化されているか」を確認しておきたいところです。
実際に複数ページに渡って移動してみると、「このページに行きたいのにリンクが遠い・・・!」なんてことも結構あるので、出来る範囲内でも良いので、改善できる部分は今すぐではなくとも改善しておきたいものです。

各種料金についての項目は分かりやすい箇所にあるか

実際にネットショップを運営していて、場合によってはもっとも多くなりがちなお問い合わせのひとつが「送料」「手数料」「オプション料金」に関することです。
一律料金にしている場合であれば、分かりやすい場所に分かりやすいバナーを設置しておく、都道府県によって金額が変わる場合は、どこからでも送料について確認できるページへのリンクを用意しておくようにしましょう。

また、商品によってはオプションによって別料金計算となるものもありますので、その場合も「オプションをつけた場合の価格変動」についても明記しておくことが大切です。

「ちゃんと書いてあるから!」
と言う言い分もあるかもしれませんが、お問い合わせが来ると言うことは、お客様はそれを見つけることが出来なかったと言うことだけが事実なのです。

商品価格+送料(+手数料やオプション料金)の総計と言うのはお客様の判断において重要なポイントとなります。
探して見つからなかった場合は「問い合わせる」か、「別のお店に行く」のどちらかになりがちです。
些細なことでも、お客様を逃がさないよう、重要な表記は分かりやすい場所に置くと言うナビゲーションについてもチェックしておきましょう。

納品書などの書面の準備は出来ているか

特に個人運営の場合は忘れられがちなところですが、商品梱包時には、お客様の購入商品とお代金を明記した納品書を添付しておく必要があります。
絶対に必要なものと言うわけではないものの、入れておくべきものであるのは間違いありません。

エクセルなどの表計算ソフトで自作するか、もしくはレンタルショッピングカートなどでは最初から簡単に出力できるものもありますので、作りやすい方法で用意できるようにしましょう。
その際の印鑑は忘れずに。
また、中には領収書を求めるお客様もおられますので、その準備もしておきましょう。

様々な環境でチェックできているか

ネットショップを閲覧するお客様は、必ずしも担当者のネット環境と同様ではありません。

携帯電話はもちろん、iPhoneやスマートフォンなどからのアクセスもあります。

さらに、同じパソコンであっても、インターネットエクスプローラーを使ってネットをする方もいれば、GoogleChromeやfirefox、safari、operaなど、様々なブラウザがあって、100%全てのブラウザで同一の見た目となるわけではないのです。

古いバージョンのブラウザだと表示崩れが起きやすいため、出来るならどのような環境で見ても不細工にはならないようにしておきたいところです。

特に「インターネットエクスプローラー」「GoogleChrome」「firefox」の3種については一度確認しておいた方がいいかもしれません。
(全てを完全に同一にする必要は無いと思いますが、あからさまに表示がおかしい場合は対策を考えた方がいいでしょう)

携帯電話やスマートフォン向けにおいては、レンタルショッピングカートなどでは自動で携帯、スマートフォン向けのサイトにデザインを自動変換してくれるものがありますので、そちらを利用しましょう。
ただし、レンタルカートによっては別プランとして、別途料金が必要となる場合もありますので、集客のターゲッティングなども考慮して、最適な方法を選びましょう。
(場合によっては携帯ユーザーは考えない と言うのもアリといえばアリなわけですから)

サイトマップは出来ているか

これはお客様がショップ上で確認するための視覚的なサイトマップがひとつ。

もうひとつはGoogleウェブマスターツールで利用するためのサイトマップです。

どちらも必ずしも用意しなければならないものではありませんが、視覚的なサイトマップはお客様がショップ内で探したいものを探しやすくするために、GoogleサイトマップはSEO対策の上で必要なものとなりますので、出来るだけどちらも用意して置くようにしましょう。

Googleウェブマスターツールってなんじゃらほい?
という方は下記へ

Googleウェブマスター

上記リンクから、Googleアカウントを取得してウェブマスターツールにてXML形式のサイトマップをアップロードすることで、検索エンジンに対してアプローチをかけることが出来るのはもちろん、サイトに関する様々な情報を得ることが出来ます。

最後に:先ずはできることだけでも

実際チェック項目を挙げてみると、すぐに出来るものもあれば、さらに時間をかけてしまう必要のあるものもあるため、明日ネットショップをオープンさせなければならない! と言った場合は対応しきれない場合も出てくるでしょう。

事前告知やプレスリリースなどの関係から、どうしてもオープン時を変更することが出来ないケースも多く、「全部チェックして万全の体制でGO!」なんて、とてもじゃないですが言えるものではありません。

中にはオープン後、随時修正をしていくと言う方法でも問題ないものもありますので、まずは致命的なミスに繋がりかねない問題を優先して修正し、以後は運営の中で最適な形にしていく と言うのもいいでしょう。

短時間でチェックしていくには、やはり人数が必要となります。

出来れば3人~5人でチェックする、プレオープンと言う形で関係者のみに公開し、実際に触ってもらって感想を貰うなどし、実際の運営においてベターな状態にしておくことは、スタートダッシュにおいて躓かないと言う意味でも重要であり、今後の運営においても繋がっていくことです。

様々な苦労を重ね、ようやく完成直前までこぎつけた大事なお店です。
最後の一歩を確実に踏み出すためにも、細かなところではありますが、充分な準備を以って臨むことが出来れば、最初から余計なことで躓くこともなくなることでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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